抜けない柱はリノベーションの大きな障壁のように思えます。
間取りの自由度が制限され、理想の空間を実現できないと諦めてしまう方もいるかもしれません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
抜けない柱や梁は、実は個性的な空間を生み出すための貴重な要素となるのです。
□抜ける柱と抜けない柱の違いを紹介!
リノベーションの際に、柱は「抜ける柱」と「抜けない柱」の2種類に分けられます。
1:抜ける柱
抜ける柱は「間柱」とも呼ばれ、壁を固定するためのものです。
壁を撤去すれば支える必要がなくなるので、抜くことができます。
構造への影響も小さく、間取り変更の自由度が高いと言えるでしょう。
2:抜けない柱
抜けない柱は「通し柱」や「管柱」と呼ばれ、家の構造を支える重要な役割を担っています。
「通し柱」は土台から軒まで繋がる柱で、建物の四隅に多く存在します。
家の骨組みを支えるため、絶対に抜くことはできません。
「管柱」は土台や床から梁まで繋がる柱で、複数階の建物の場合は上の階からの荷重を支えています。
構造計算を行い、十分な強度が確保できれば、移動させることは可能です。
3:筋交い
柱だけでなく、家の構造を支える「筋交い」も撤去できません。
筋交いは耐震性を高める重要な役割を担っており、抜くと家の強度が低下してしまいます。
□抜けない柱・梁を活かす4つのアイデア
抜けない柱や梁を活かすアイデアはたくさんあります。
ここでは、具体的な4つのアイデアをご紹介します。
1:見せる柱・梁で空間のアクセントにする
抜けない柱や梁をそのまま見せることで、空間のアクセントにすることができます。
例えば、白く塗装した柱は、ナチュラルテイストな空間によく合います。
また、黒く塗装した柱は、白のインテリアと組み合わせて、スタイリッシュな空間を演出できます。
柱や梁にアクセントカラーを施したり、おしゃれなタイルを貼り付けたりするのもおすすめです。
2:柱を家具にしたりハンモックを掛けたりする
抜けない柱を活用して、家具やインテリアを組み込むことも可能です。
例えば、柱に棚板を取り付けて、収納スペースやディスプレイスペースを作ることができます。
また、柱にハンモックを掛けることで、おしゃれな空間を演出できます。
ハンモックは、お子様の遊び場としても最適です。
3:抜けない壁は筋交いと柱を残して開放的な空間に
抜けない壁を諦めてしまうのはもったいないです。
筋交いと柱を残して、壁の部分だけを取り除くことで、開放的な空間を実現できます。
壁がなくなり、見通しが良くなることで、空間が広く感じられます。
格子やワイヤーの筋交いを組み合わせて、間仕切りとして活用するのもおすすめです。
4:見せる梁でおしゃれな部屋に
梁を露出させることで、おしゃれな空間を演出できます。
築年数が古い家の場合は、梁を残すことで、和モダンテイストの空間を演出できます。
重厚感のある梁は、アジアンモダンな空間にもよく合います。
間接照明を組み合わせることで、さらに洗練された空間になります。
□まとめ
抜けない柱や梁は、リノベーションの障壁ではなく、個性的な空間を生み出すための貴重な要素です。
構造上の制約をデザイン要素として捉え、既存の構造を生かし、素材や色を工夫することで、理想の空間を実現できます。
この記事で紹介したアイデアを参考に、あなたも抜けない柱や梁を活かしたリノベーションに挑戦してみてはいかがでしょうか。
当社はお客様の希望をしっかりとヒアリングし、ご希望に添ったプランを提案しております。
理想の住宅をお求めの方は当社までご連絡ください。